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増刊サンデー

 2001年、三月号の「増刊サンデー」です。

 

 Twitterで武村勇治さんがアップロードしていたので、引っ張り出して来ました。
 デビューしてからの私の三作目が掲載されてますね。

 2011-11-15-2.jpg


 掲載は三作めですが、デビューして二作目に描いた作品です。
 描き上げてから掲載まで二年。
 稿料も12・3 万円くらいしかもらえなかったです。

 2011-11-15-3.jpg


 私は当時29歳。
 この作品は27の時に描いた物でしたが、デビューしてから三年、連載用の企画会議にネームを出させてすらもらえないので、当時はずいぶん悶々としてましたっけ。

 2011-11-15-4.jpg

 
 いや、今見返すと納得です。
 すごく使い方の難しい新人としか思えない。

 絵はたまにしっかりとした物が入りますが、まだまだ荒削り。
 基本アニメ絵なのに、質感や量感がリアル寄りで摩訶不思議な印象。
 好みが分かれると思います。

 何よりページ単位の力の注ぎ方が半端でなく、偏執狂的な情熱を感じます。
 新人さんの原稿って情熱や思い入れがうまく制御されておらず、読んでいて疲れることが多いんですが、まんまそれ。

 自分が編集者なら、もっと抜くことを勧めるでしょうね。
 まあ当時の私が聞くかどうかわかりませんが。

 でも、当時の私は今の私に敵わないでしょう。
 15年かけて当時の未熟がわかるようになったわけです。
 それだけでも、やってきたことは無駄じゃありませんでした。

 *

 「漫画家を目指しているんだけど、話が作れません」と言う人には毎度「6〜8ページくらいの短編を描く練習をすると良いですよ」とアドバイスをするんですが、大抵誰もやってくれませんね(笑)
 これがすらすら出来るようになると、30でも50でも描けるようになるんですが。
 
 ひょっとしたら「やらない」のではなくて「できない」のかもしれません。
 手塚先生も昔「マンガの描き方」の中で「漫画家になりたかったら、デビューしてやろうとか売ってやろうとか考えず、ひたすらたくさんの量を描く事。何年経っても創作意欲が衰えなければ、チャンスは向こうからやってくる」というようなことを書かれてましたが、この歳になってようやくそれがわかるようになって来ましたねえ。

 試行錯誤しながらでも、この業界で20年以上食いっぱぐれずやって来られたんです。
 まあ、良いんじゃないですかね。それで。
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No title

勉強になりました

No title

そういえば、ガラスの仮面の作者の美内先生も「19ページの短編を描き続けられれば長編も描ける」とか言っていたような(かなりうろ覚えですが)

最初から長編ではなく、短編という中で起承転結とか序破急がしっかりできれば長編は逆に作りやすいのかもしれませんね。

勉強になりました

Re: No title

> 勉強になりました

 できるようになると簡単です。
 簡単にできるようになるまでは簡単じゃないですけどね(笑)

Re: No title

> そういえば、ガラスの仮面の作者の美内先生も「19ページの短編を描き続けられれば長編も描ける」とか言っていたような(かなりうろ覚えですが)
>
> 最初から長編ではなく、短編という中で起承転結とか序破急がしっかりできれば長編は逆に作りやすいのかもしれませんね。
>
> 勉強になりました

 要は観察眼と、演出力(これが大事)を身につけましょうということなんですよ。
 「孤独のグルメ」みたいに、飯を食って店を出るまでだって漫画になるんですから。
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藤栄道彦

Author:藤栄道彦
漫画家 藤栄道彦です。
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